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エイプリルの日誌

派遣社員&アルバイターの日誌

『虐殺器官』な土曜日(ネタバレあり)

8時30分起床。

たまった洗濯物、掃除機など部屋の片付けをする。

 

 

そういえば、

オニババ化する女たち?女性の身体性を取り戻す? (光文社新書)でも有名な、三砂先生の本に、「夫婦共働きでいそがしいと、セックスと掃除がおろそかになる」みたいなことが書いてあったなあ。

 

掃除機も週一しかかけないし、洗濯物も平気で溜まっていってしまうし。まあ天気がいい日に機嫌よく掃除してるから、まあいいんだけど。

 

夜にレイトショーで、『虐殺器官』を観に行くからと、日中からひたすら読んで読了。400ページ程度だったが間に合ってよかった。第一部ちょっと眠くなりかけたけど、2部くらいから結構おもしろかったです。

 

そして、TOHOシネマズ日本橋にレイトショー割引がないことを嘆く。最近映画たかいしもっぱらアマゾンプライムのお世話になりっぱなしだけど。

 

 

 

 

以下ネタバレですので。

あと個人の感想めっちゃはいっています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説と映画の比較。

 

 

アニメーションのことはよくわかんないからもっぱら脚本について。

 

セリフとかはすごく忠実だったし、ポッドとか、シーシェパードシーウィード(はてブでご指摘いただいました。ありがとうございます)とか、実際映像になるとこういう感じかーと面白かったです。

 

 

ただ脚本にはちょっと残念なところもありました。ここ削っちゃうんだーって。

 

 

自分は本好きなぶん、深堀されてたり、物語が幾重にも折り重なっていること自体に美を見出すところがあると思う。

 

でも2時間程度で、かつ小説を読んだことのない人にも楽しんでもらおうとすれば、話を単純化せざるを得ない。

 

 

だからある程度は仕方なかったのかもなーとおもいつつ。

 

 

 

 

素直な感想として削ってほしくなかったことについて書きます。

 

 

 

まず「母の話」。

これ、完全に削られてました。サラエボの街が破壊されるところからはじまります。

小説だと、「死者の国」の母さんとの対話から物語がスタートする。まあ、これくらいの端折り感はしかたないかと思うけど、

 

この小説はずっと、クラヴィスが「母さんを殺した」罪について、なにかを感じつづけている小説だとおもう。根底に流れ続ける苦悩があって、そこにルツィアやジョン・ポールとの対話があり、エピローグへとむかう。

 

そこでクラヴィスは、すべてを受け流し、他人との接触を断ち、あまりの空虚に圧倒される。自分が苛まれてきた母への罪悪感。でも母のライフログに自分のことなんてほとんどのこっていなかった。常に感じていた視線、背筋の凍るような一瞬まで経験して、そこには確実になにかあったとおもっていたのに、からっぽだったという事実。

 

これでクラヴィスは破滅する。

 

そしてその空虚をうめるようにして、アメリカを虐殺の坩堝にほうりこむ。

 

 

小説ではそういう終わり方だったように思いますが、映画は、「自分が壊れる前に僕は語る」みたいなちょっと前向きな感じの終わり方だったので、むむむ?となりました。

 

 

でもまあ、母の物語が描かれていない時点で、確実に終わり方はかわるから仕方ないっちゃ仕方ないね。

 

 

 

 

それからアレックス。

これも、「死者の国」や、罪の償い方・自らの罰し方について、クラヴィスがつねに自分と比較する重要な人物で、その死に方が重要だったはず。

 

でも、劇中では、クラヴィス自身が殺したことになっています。一番最初の任務の際に、軍の感情コントロールとカウンセリングがうまくいかず、一線を超えてしまった人物として描かれています。アレックスは敬虔なカトリック教徒だったはずなのに。

 

感情をコントロールされ、仕事だからと割り切って虐殺を繰り替える自分に向き合う、という意味でもアレックスは重要な人だったのになとおもいました。

 (下記に追記あり)

 

 

そして、ジョン・ポール。

 

こちらもまた、死に方がちがう。劇中ではクラヴィス自らが殺した。小説中では、おもいがけず、仲間の軍曹に殺され、クラヴィスが呆気にとられるように描かれている。彼は殺すつもりはなかったかのように。

 

 クラヴィス自らの意思で、殺した、というところが、これまた、むむむ?となりました。

 

 

 

ツイッターとかみてると、結構おもしろかったという意見が多いね。

 

 

あと、公開延期になってたりもしたんですね。

eiga.com

 

 

 

 

 

24時に帰宅して、25時ごろ就寝。 

 

 

 

 

 

 

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2017.2.5 17:07分ごろ追記

 

レックスが死んだのは、軍の感情コントロールに不備があり、「グルジア語文法に感染したから」とご指摘いただきました。